誹謗・中傷とは何か
誹謗・中傷(ひぼう・ちゅうしょう)という言葉の意味は、「そしること」「人のことを悪く言って名誉をきずつけること」(三省堂国語辞典)です。要は、悪口です。
対面で悪口を言われても不愉快ですし、自分の知らないところで悪口を言われるのもとてもショッキングです。ただし、口頭による場合は範囲が限定的ですので、反論をしたり、無視したりすることで大きな損害に至らない場合も多いです。
これが、口頭ではなく印刷物であれば、より広範囲に拡がりますし、さらにはインターネットのように、距離や時間を超えて様々な情報が伝播するメディアにおいては、回復困難な被害になってしまうこともあります。
権利侵害
誹謗中傷という言葉は法律的な用語ではありません。
悪口による被害などを法的に言うと、表現による権利侵害となります。人には、名誉権やプライバシー権、営業権、著作権などの権利があり、これを侵害してはならない、と法律で定められています。
不特定多数の相手に対して、情報を発信することで、他人の権利を侵害すること、これが誹謗中傷その他のインターネットによる表現の問題です。